『冷たい熱帯魚』実話どこまで?モデル事件が怖すぎる、ネタバレ考察

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愛欲と暴力、そして狂気が交錯する衝撃作『冷たい熱帯魚』は、実際の凶悪事件を基に作られた映画です。 しかし、映画と実際の事件にはいくつかの大きな違いがあります。

この記事では、映画と実際の事件の違いを徹底比較し、映画のネタバレあらすじも解説します。 映画の真の恐ろしさを理解し、人間の闇に迫りましょう。

もくじ

『冷たい熱帯魚』映画の概要

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項目内容
ジャンルサスペンス、ホラー
監督園子温
脚本園子温
原作なし
公開年2010年
上映時間141分

『冷たい熱帯魚』の監督『園子温』とは?

プロフィール

  • 生年月日:1961年5月10日
  • 出身地:愛知県豊田市
  • 職業:映画監督、脚本家、映画プロデューサー、俳優、作家

代表的な作品

  • 『自殺サークル』(2001年)
  • 『愛のむきだし』(2008年)
  • 『冷たい熱帯魚』(2009年)
  • 『ヒミズ』(2011年)
  • 『地獄でなぜ悪い』(2013年)
  • 『愛なき森で叫べ』(2020年)

園子温は、独自のスタイルと過激な描写で知られる映画監督です。国内外で高い評価を得ており、多くの映画賞を受賞しています。また性加害で一躍有名になりました。映画界では当たり前なのでしょう。

『冷たい熱帯魚』キャスト

キャラクター名役者名
社本信行吹越満
村田幸雄でんでん
村田愛子黒沢あすか
社本妙子神楽坂恵
社本美津子梶原ひかり
筒井高康渡辺哲
オオクボヒロシ裴ジョンミョン
吉田アキオ諏訪太朗
吉田の弟三浦誠己
ますだ芦川誠
川尻進坂田雅彦
さわだゆうこ瀬戸夏実
吉田の手下中泉英雄、阿部亮平、小出志浩、龍坐、伊藤竜翼
美津子の彼氏山根和馬
刑事橋本一郎
アマゾンゴールド従業員斉藤リナ、赤崎菜美子、竹垣綾香、三ツ井菜々花、古藤ロレナ

映画のあらすじ

「冷たい熱帯魚」は、佐伯温子による小説を原作とする日本の映画で、2016年に公開されました。以下は、映画のあらすじの一般的な要素です。

主人公は気弱で大人しい性格の社本信行(吹越満)。信行は自分の経営する「社本熱帯魚店」で、妻の妙子(神楽坂恵)と娘の美津子(梶原ひかり)との3人家族で平凡な生活を送っています。信行は穏やかな性格で、家族3人が仲良く過ごすことを夢見ています。

物語が展開する中で、別の熱帯魚店「アマゾンゴールド」を経営する村田幸雄(でんでん)が登場します。幸雄は非常に明るくおしゃべり好きで、魚の種類も豊富に取り揃えています。信行は幸雄から「海外から輸入した高級熱帯魚の養殖で儲けませんか」という話を持ちかけられます。

しかし、物語は急転直下し、信行は偶然、幸雄が殺人を犯す現場を目撃してしまいます。その後、信行は犯罪に巻き込まれ、幸雄の熱帯魚店が抱える闇や、家族との関係が次第に複雑になっていきます。

幸雄の妻である愛子(黒沢あすか)も物語に絡んでおり、彼女との関係も次第に明らかになります。信行と彼の家族が、熱帯魚店の裏に潜む不穏な出来事に巻き込まれ、心理的な葛藤や選択を迫られるストーリーが展開されます。

物語は家族の絆や闇に満ちた熱帯魚店の裏側を描きながら、キャラクターたちが直面する選択とその結末を通して、人間ドラマを織り交ぜたサスペンスとなっています。

実話の事件『埼玉愛犬家連続殺人事件』がモデル

埼玉愛犬家連続殺人事件

ここに書いてあることは映画ではなく実話です。日本の歴史に残る凶悪事件が『冷たい熱帯魚』のモデルなったと言われています。

埼玉愛犬家連続殺人事件は、1988年から1989年にかけて、埼玉県で発生した連続殺人事件です。犯人は、小山田圭吾(おやまだ けいご、1956年〈昭和31年〉1月11日 – 2003年〈平成15年〉9月14日)で、当時32歳。

小山田は、ペットショップ経営者夫婦やその知人ら4人を殺害し、遺体を解体して遺棄しました。また、被害者らのペットの犬や猫も殺害しています。

小山田は、1989年11月に逮捕され、1997年に死刑判決が確定しました。2003年に死刑が執行されました。

この事件は、被害者らが動物愛護活動家だったことから、「愛犬家連続殺人事件」と呼ばれています。また、小山田が犯行時に被害者らに「死体処理マニュアル」を渡していたことから、「死体処理マニュアル殺人事件」とも呼ばれています。

この事件は、日本の犯罪史に残る凶悪事件の一つです。

事件の概要

被害者

  • 1988年8月23日:Aさん(当時47歳、ペットショップ経営者)
  • 1988年12月26日:Bさん(当時41歳、Aさんの妻)
  • 1989年5月25日:Cさん(当時27歳、Aさんの知人)
  • 1989年7月19日:Dさん(当時47歳、Cさんの知人)

犯行

小山田は、被害者らに近づき、殺害後に遺体を解体して遺棄しました。また、被害者らのペットの犬や猫も殺害しています。

小山田は、犯行時に被害者らに「死体処理マニュアル」を渡していたことから、「死体処理マニュアル殺人事件」とも呼ばれています。

逮捕

小山田は、1989年11月に逮捕されました。

裁判

小山田は、1997年に死刑判決が確定しました。2003年に死刑が執行されました。

事件の影響

この事件は、被害者らが動物愛護活動家だったことから、動物愛護に対する意識を高めるきっかけとなりました。また、この事件は、日本の犯罪史に残る凶悪事件の一つであり、その後の凶悪事件に影響を与えた可能性もあります。

『冷たい熱帯魚』実話と実際の事件の違い

映画の中で描かれる犯罪の残虐さや、倫理を超えた行為は、実際の事件と共通

映画では、実際の事件の一部を脚色しています。例えば、犯人が熱帯魚店を経営しているという設定は、映画オリジナルの要素です。しかし、映画の中で描かれる犯罪の残虐さや、倫理を超えた行為は、実際の事件と共通しています。

  • 実話では熱帯魚店ではなくペットショップ
  • 主犯の男は最後まで死んでいない

『冷たい熱帯魚』をネタバレ考察

「お父さんごめんなさい」と謝る村田

村田の幼少期に父親からの虐待が影を落としているように感じられる

社本が終盤をボールペンで刺し続ける間、終盤はまるで気弱な子供がうわ言を漏らすように、か細い声で「お父さんごめんなさい」「お母さん助けて」「もう悪いことしません」と呟き続けた。

村田の幼少期に父親からの虐待が影を落としているように感じられる。瀕死の状態でも「もうお父さんに逆らいません」と繰り返し呟く様子は、社本に刺されながらも過去の記憶が蘇るようだった。

妙子の『もっとぶって下さい』の意味

妙子がM(マゾ)に目覚めた場面と、それを見抜いた村田のS

驚くべきシーンとして挙げられるのは、映画「冷たい熱帯魚」において、社本の妻である妙子が村田に心のすき間に巧みに入り込まれ、手玉に取られる場面です。このような展開に、でんでん演じる村田が驚くほどあっさりと妙子に影響を与えてしまうことになるとは思ってもみませんでした。

その後、妙子は服を脱ぐように命じられ、村田は妙子の頬を何度も平手打ちします。そこで私は「どうなるんだろう」と思っていたら、妙子が驚くべきことを言いました。「もっと殴ってください」と。もしかしたら、村田は妙子がM(マゾヒスト)なのを見抜いていたのかもしれませんでした。

神楽坂恵(妙子)と園子温はその後結婚している。映画撮りながらムラムラしてたのかも?

風呂場の解体シーンがグロすぎる

演技とはいえ恐すぎる『でんでん』

風呂場の前にはマリア像のようなものがあり、その前にキャンドルが灯り、解体が神聖な儀式のように淡々と始まります。少しは悪いという気持ちがあるのか?と思わせつつ笑いながら作業する村田夫妻が恐すぎます。

美しく解体されていく光景を見ていると、人間が何らかの生物に食用として飼われていた場合、あんな風に解体されて出荷されていくのだろうかと考えさせられます。解体は細部まで行き届いており、その様子は見る者の心に深く刻まれるほどです。このシーンは一度観るとずっと忘れられない印象を残します。

なぜ骨に醤油をかける?その意味は?

人肉の焼ける臭いを誤魔化すためだと思われます。

骨を処理するためには焼く必要があります。いくら山の中だとは言え煙が出ていれば何しているのかな?と怪しまれますが、醤油の匂いがすれば大抵の人は料理の煙(バーベキューなど)と勘違いしてくれるでしょう。

人間の肉を焼いた匂いは豚や牛などの食べ慣れている肉とは違った匂いがすると言われています。そのような匂いを隠蔽するために醤油をかけるのです。

まとめ

映画『冷たい熱帯魚』は、その衝撃的な内容と深いメッセージにより、視聴者に強烈なインパクトを与えました。映画は、現実の事件を元にしているため、その恐ろしさは現実に存在するものです。この映画は、ただのエンターテイメントではなく、社会問題について深く考えるきっかけを提供しています。

『冷たい熱帯魚』が見れる動画配信サービス

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