映画『死刑にいたる病』は、櫛木理宇の同名小説を基にしたサイコサスペンス作品です。本作は、社会の闇や病魔に迫る緊張感あふれるストーリーが魅力です。本記事では、『死刑にいたる病』のネタバレを含んだあらすじや考察、結末の解説を詳しく掘り下げています。映画の魅力を余すところなくお伝えするために、リサーチを行い、複数の情報源からの情報を組み合わせて独自の記事を作成しました。
この記事にはネタバレを含んでおります。
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逃げた子は誰なのか?
ラストシーンから逃げた子が加納灯里だと思ってしまう人もいるでしょう
榛村が捕まってしまう原因は、自分の慢心が原因と言っています。少女が榛村の燻製小屋から隙をついて脱出、これが榛村が捕まった理由でした。今までミスしたことのない榛村のたった一つのミスで犯行は明るみに。
逃げた子は映画では出てきていません。加納灯里だという意見もあったりしますが、普通に大学に通っていることから違うと思います。また、榛村は、逃げた子は必ず警察に行ってしっかり証言すると言っていました、だから小屋の周りしか探さなかったと。つまり賢い子を狙っていたと考えられます。洗脳できる自分の思い通りにできる子ではなく、『思い通りにならなかった子』が対象だったとも考えられます。
『死刑にいたる病』は実話なのか?モデルは?
- 実話ではない
- モデルになった可能性のある人物はいる
『死刑にいたる病』は櫛木理宇さんの小説が原作となっております。フィクションであってほしい内容だと思います。こんな事件が、もし日本であったのであれば・・考えたくないですね。
ここでは多くは紹介しませんが、実際には日本でも世界でもシリアルキラー(連続殺人)は存在しています。
シリアルキラーの特徴
- 大変頭が良いIQが高い
- 話もうまくコミュニケーション能力も高い
- 周囲の人々に好印象を与える
- 周囲に溶け込み普通に生活することが出来る
- 言葉巧みに他人を操り、自分の想うがままに動かす
- 自分の犯行に何らかの意味がある
我々が抱いているシリアルキラー(連続殺人)のイメージとはかけ離れていると思います。私が警戒する人物象は全く当てはまりません。『まさかあの人がそんなことをするわけない』と思うような人物のようです。
『木を隠すなら森』という言葉のように、自分を隠すために普通の良い人を装っている可能性が高いです。
モデルと言われている『テッド・バンディ』とは?
バンディは、1974年から1978年にかけて、全米でおびただしい数の若い女性を殺害した。被害者の正確な総数はわかっていないが、彼は10年間にわたる否認を続けた後、30人を超える殺人を犯したと自白している。彼は原型的なアメリカのシリアルキラーとして考察される。
Wikipediaより引用
テッド・バンディという男をご存知でしょうか?シリアルキラー(連続殺人)の代表のような存在です。彼をモデルにした映画も存在します。『死刑にいたる病』が彼をモデルにしたという情報は確かではないですが、テッド・バンディのような多くのシリアルキラーの存在が今作に影響を与えていることは間違い無いでしょう。
榛村という男はどんな男か?
上記シリアルキラー(連続殺人犯)の特徴を踏まえて、今作の榛村という男を紐解いていく。
- 逮捕されなかったら犯行を続けたかった。理由は『僕にとって必要なので』
- 明るく、接しやすい
- ターゲットを明確に選んでいる(年齢や性格が関係している、性別は不問)
- 博識
- 人を褒めるのがうまい
- 字が異常に綺麗
- 洗脳がうまい ※1
- 信頼関係を築いてから犯行に
※1 作中、面会時間がもうすぐ終わりそうだが、背後の記録をとっている警察官に『良いですよね?』と声をかけることから、警察官を手玉にとっているように感じる。(最初は時間に厳しかった。二度目の面会では仲良く喋るようになっている、3回目は融通が効くようになるまでの信頼関係を気づいている。)
実際にはありえないようでもあるが、このような事例はFBIでもある模様。捜査して逮捕する側の人間が、犯人と話すにうちに好意を抱き、犯人の言うことを信じてしまうらしいです。これは元FBI捜査官の手記に同じような事例が見られたので作品の参考にしているのかもしれません。
これらを踏まえると『榛村大和』は典型的なシリアルキラー(連続殺人鬼)だと思われます。実話ではないですが、実在するシリアルキラーの様々な特徴を交えて『榛村』と言う殺人鬼が描かれたのではないでしょうか。
映画『死刑にいたる病』のあらすじ
映画『死刑にいたる病』は、大学生の筧井雅也が、死刑が確定した連続殺人鬼・榛村と関わることから物語が始まります。榛村は自分には関与していない殺人事件があると告白し、真相究明を求めて筧井雅也は調査を開始します。彼の調査の過程で明らかになっていくのは、榛村の犯行ではない事件の真相と、社会が抱える闇です。
映画『死刑にいたる病』の作品情報
- 監督:白石和彌
- 出演:阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、宮崎優、中山美穂
映画『死刑にいたる病』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『死刑にいたる病』のあらすじを解説していきます。
青年の筧井雅也は、鬱屈した日々を送る大学生です。彼のもとに突然、連続殺人事件の犯人である榛村から手紙が届きます。榛村は、自分が関与していない殺人事件があると告げ、真相究明を求めて筧井雅也に協力を依頼します。榛村とは、中学生の頃から通っていたパン屋の主人であり、事件の時期にはそのパン屋を営んでいました。
榛村の願いに応えるため、筧井雅也は独自の調査を開始します。彼がたどり着いた事件は、24人の殺害容疑で逮捕され、9件の事件で起訴・死刑判決を受けた榛村の最後の事件です。榛村はこの事件について冤罪だと主張しており、真犯人を突き止めるように求めています。
雅也の調査が進むにつれ、彼は数々の禁断の事実に触れていきます。事件の裏には、社会の闇や病魔が潜んでおり、真犯人の存在やその背後にある真相が明らかになっていきます。筧井雅也は、榛村の願いを叶えるために、事件の真相を解明しようと奮闘します。
映画『死刑にいたる病』の結末・ラスト
映画『死刑にいたる病』の結末は、原作とは異なる展開が待っています。榛村の冤罪の主張や真犯人の正体、さらには病魔が社会を蝕む様子が描かれます。結末では、筧井雅也が事件の真相を解き明かし、榛村の願いを叶えることができるのか、その結末が明らかになります。
『死刑にいたる病』の考察ネタバレ
映画『死刑にいたる病』には、社会の闇や病魔に関する深い考察があります。以下では、本作のテーマやメッセージについて考察していきます。
- 死刑にいたる病とは?
- 逃げた子は誰なのか?
- 筧井雅也も加納灯里も元はターゲットだった
- 筧井雅也が殺されなかった理由は?
- 冤罪と真犯人の正体
- ラストシーンの意味とメッセージ
見ていない方は注意、ここからかなりネタバレ入ります。一つの考察だと考えて楽にみてください。
死刑にいたる病とは?
本作では、連続殺人事件という極限の状況を通じて、社会の闇や病魔が露呈されます。事件の真相を追い求める筧井雅也が、次第に社会の裏側に触れていく様子が描かれています。映画を通じて、現実社会に存在する様々な問題や病に対して考えさせられることでしょう。
『死刑にいたる病』は移っていくかのようなイメージを抱いてしまうようなラストシーンになっています。筧井雅也も途中人を殺めかけてしまうが『死刑にいたる病』がうつりかけていたのかもしれないですね。
喋り方も徐々に榛村に似てきたり、暴力的な一面が出たり『死刑にいたる病』は誰にでも発症する可能性があり、あたかも人に移ってしまうように感じました。
逃げた子は誰なのか?
榛村が捕まってしまう原因は、自分の慢心が原因と言っています。少女が榛村の燻製小屋から隙をついて脱出、これが榛村が捕まった理由でした。今までミスしたことのない榛村のたった一つのミスで犯行は明るみに。
逃げた子は登場人物として映画には出てきていません。加納灯里だという意見もあったりしますが、普通に大学に通っていることから違うと思います。また、榛村は、逃げた子は必ず警察に行ってしっかり証言すると言っていました、だから小屋の周りしか探さなかったと。つまり賢い子を狙っていたと考えられます。洗脳できる自分の思い通りにできる子ではなく、『思い通りにならなかった子』が対象だったとも考えられます。
筧井雅也も加納灯里も元はターゲットだった
筧井雅也も加納灯里も元は榛村のターゲットだった。榛村には同じように多くのターゲットが存在し、その中から選んでいて、ターゲットも洗脳している。加納灯里も筧井雅也への恋心を利用され筧井雅也を動かすために利用されたのかもしれません。
筧井雅也が殺されなかった理由は?
雅也が殺されなかった理由として考えられることは「頭がそれほど良くなかった」と言う推測ができます。なぜなら雅也はFラン(偏差値が低めの大学の総称)に通っており、学力は普通レベルだったと思います。Fランの部分や、将来を考えてない学生達といく居酒屋の風景などから考えてみます。
榛村は「真面目で勉強ができて頭の良い17〜18歳」がターゲットだと考えると、雅也が殺されなかった理由は「そこまで頭が良くなかった」あるいは若干真面目でなくなった。などの理由が考えられるでしょう。
榛村が犯行に及ぶのは『未来が明るい子』なんじゃないでしょうか。将来や未来が明るい、ほぼ確実に良い人生を送る可能性が高い子供。恵まれていて自分にはないものを持っている子供の未来を壊すことが快感なのかもしれません。
Fラン=賢くない=洗脳されやすい=榛村のターゲットから外れた という推測が立ちます。
冤罪と真犯人の正体
映画『死刑にいたる病』では、冤罪と真犯人の正体に関する謎が重要な要素となっています。榛村の冤罪の主張や真犯人の存在が明らかになる過程は、観客を引き込みます。真相が明らかになるにつれ、社会の闇や病魔が浮かび上がってくるでしょう。
特に榛村は『冤罪』には過剰に反応してましたね。死刑なのにも関わらず、自分の犯行でないものは認めたくない。「連続殺人犯は自分の犯行に自分なりの意味」があるのでしょう。
この連続殺人犯の習性というかプライドみたいなもの?を逆手にとって、雅也などに調べさせ、犯行を思い出し快感を味わっていたのだと思います。
ただ映画では冤罪なのかははっきりしてません。榛村の犯行だと言うことは雅也の推理だともとれます。推理が正しいと思いますが・・
- 連続殺人犯は自分の犯罪にこだわりがあると印象付ける
- 『こだわりのない殺人』だから自分がやっていないと思わせて雅也を操る
- 雅也が色々調べてくれてる中で反抗を思い出して楽しむ
ラストシーンの意味とメッセージ
映画『死刑にいたる病』の結末には、深い意味とメッセージが込められています。結末によって描かれる社会の病とその影響は、観客に考えさせることでしょう。また、結末には原作との違いがあるため、原作ファンにとっても新たな驚きや感動が待っています。
最後に加納灯里も雅也と同じように冤罪について調べていたことがわかります。(手紙や今までの犯行を調べていた用紙がカバンからこぼれる、というかこぼした。)雅也も操られていたかもしれませんが、加納灯里は完全に操られているように見えます。
セリフもわざと榛村を思い浮かべるように「爪」の話をしたところもわざとらしいです。
加納灯里が雅也に恋心を抱いていて、それを利用されたのか。または洗脳されていて、雅也に近づくように仕向けられていたのか。どちらも想像できますが後者である方が雅也にダメージを負わすことができるように思えます。
雅也と加納灯里の関係ですら、榛村にコントロールされていたのであれば、恐ろしすぎますね。
榛村は頭がいいので留置場から出なくても楽しめる、新しい遊びを見つけたのかもしれないと感じました。
今まで集めた『爪』を捨てるシーンや小屋を燃やすことから、同じような犯行ができない『諦めた』とも感じ取れました。そこで思いついたのが留置所から人を操る行為だったのではないでしょうか。わざと捕まったのか、はたまた捕まってから次の遊びを思いついたのか、ここだけは本人しかわからないところです。
原作小説との違いはあるみたい
この記事では映画だけを見た考察や感想を書いております。映画にするために原作とは若干の相違点があるようです。もし気になった方は原作を読んでみたら加納灯里についてもっと詳しくわかると思います。なにやら映画のラストシーンの先まで描かれているとか。
『死刑にいたる病』に似ている映画は?
サスペンス・スリラー、密室劇、サイコパスを題材にしている映画をおすすめします。
- 告白 (2010年)
- 怒り (2016年)
- 容疑者Xの献身 (2008年)
- 白夜行 (2011年)
- 悪意 (2013年)
- 渦 -Uzumaki- (2020年)
- マンホール (2023年)
- セブン (1995年)
- 羊たちの沈黙 (1991年)
- ファイト・クラブ (1999年)
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まとめ
映画『死刑にいたる病』は、社会の闇や病魔に迫るサイコサスペンス作品です。本記事では、ネタバレを含んだあらすじや考察、結末の解説を詳しく解説しました。社会の闇や冤罪、真犯人の正体など、本作の魅力をお伝えすることができたでしょう。映画『死刑にいたる病』は、緊迫感溢れるストーリーと深いメッセージが魅力の一つです。ぜひ、この作品を観て、その世界に没入してみてください。
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