『アリー/ スター誕生』が「ひどい」と言われる理由と本当の魅力

- 『アリー/ スター誕生』の映画概要と歴史
- 「ひどい」と言われる理由とその背景
- SNSやレビューに見るリアルな感想
- 歴代作品との違いと評価の分かれ方
- 映画が響く人・響かない人の違い
『アリー/ スター誕生』とは?|映画のあらすじと基本情報
2018年公開の『アリー/ スター誕生』は、レディー・ガガとブラッドリー・クーパーが主演を務めた音楽ドラマ映画です。監督・脚本・主演をこなしたクーパーと、映画初主演のガガによる異色の共演が大きな話題を呼びました。
本作は1937年から続く名作『スター誕生』シリーズのリメイク第4作目であり、音楽業界での成功と没落、恋愛と別れを描いた切ない物語が軸となっています。
一方で、ネット上では「アリー/ スター誕生 ひどい」という検索ワードも見られるほど、一部の視聴者には合わなかったという声も少なくありません。
『アリー/ スター誕生』が「ひどい」と言われる理由とは?
よくある批判①:ストーリーが陳腐でありきたり
多くの否定的な声が寄せられているのが「ストーリーの既視感」です。過去作の焼き直し感や、登場人物の展開が想定通りすぎて、意外性に欠けるという意見があります。
よくある批判②:中盤のテンポが悪く、冗長
アリーとジャックの恋愛シーンが長く感じられた視聴者も少なくなく、「イチャイチャしているだけに見えた」「ダレ場が多かった」という評価も見られました。
ただし、終盤の急展開や感情の揺れについては「ドラマチックで良かった」との声もあり、評価は割れる部分です。
よくある批判③:キャラクター描写の浅さと演技の不自然さ
アリーのキャラクターが「何を目指しているか見えない」「内面の葛藤が描かれていない」という指摘が多く、感情移入しづらい要因となっています。
また、レディー・ガガの演技についても「ぎこちない」「セリフが読まれている感じ」といった辛辣な評価が一部にあります。
高評価なのに賛否が分かれる背景とは
『アリー/ スター誕生』はアカデミー賞の主要部門で有力視され、世界的なヒットを記録しました。しかし、それでも一部の視聴者からは「ひどい」との声も聞かれます。
圧倒的な音楽評価とのギャップ
最も評価されたのは、レディー・ガガの歌唱力と映画内で使われた楽曲群です。特に「Shallow」はアカデミー賞歌曲賞を受賞し、感情を揺さぶる楽曲として称賛されました。
リアリティのある演技と「演劇的すぎる」評価の分裂
自然体な演技と受け取るか、「作られた芝居」と感じるかで、評価が真逆になります。ブラッドリー・クーパーの演技は安定感がある一方、ガガの演技には「場面により評価が割れる」との意見も。
物語構造と音楽ジャンル観の対立
本作では、ロックとポップの対比が一部の批評家から「ロック主義 vs ポップ軽視」というテーマで語られました。
SNSで見かける『アリー/ スター誕生 ひどい』感想まとめ
Twitterや映画レビューサイトなどでは、「アリー/ スター誕生 ひどい」という感想が意外と多く見受けられます。ここでは代表的な批判を紹介します。
1. キャラクターへの共感が得られない
特に多いのが、「アリーに感情移入できなかった」という声。成功までの過程が描かれていないため、「苦労も悩みもないスターって共感できない」という意見に繋がっています。
2. レディー・ガガの演技への評価が割れる
「演技がぎこちない」「セリフが棒読み」という厳しい声がある一方、「自然体だった」「リアルだった」という擁護もあり、完全に好みが分かれる演技スタイルだったとも言えます。
3. ストーリー展開に違和感
「グラミー賞でのおしっこシーン」や「急な自殺シーン」など、唐突で説得力に欠ける展開に不満を感じたという声も多く、「脚本が雑」「ご都合主義的」という意見に繋がっています。
4. 「音楽以外はイマイチ」と感じた人も
「歌だけは本当に素晴らしかった」という意見は多数ありますが、逆に言えば「音楽以外に惹かれる部分がなかった」というネガティブな印象を持った人もいました。
歴代『スター誕生』シリーズとの違いを比較
『アリー/ スター誕生』は、これまでに4度もリメイクされてきた名作シリーズです。各時代の価値観や表現方法の違いが、そのまま映画に反映されています。
公開年 | 主演 | 特徴 |
---|---|---|
1937年 | ジャネット・ゲイナー | 映画業界を舞台にした元祖版。演技力より「スターになった事実」を強調 |
1954年 | ジュディ・ガーランド | ミュージカル形式。圧倒的な歌唱力でヒロインの特別さを演出 |
1976年 | バーブラ・ストライサンド | 音楽業界を舞台にしたドラマ色の強い作品。ライブシーン重視 |
2018年 | レディー・ガガ | リアリズム重視の現代的ドラマ。音楽と人間関係の交差に焦点 |
一方で、「楽曲制作で苦しむ姿が描かれていない」「音楽が道具に見える」という指摘もあり、音楽描写の深さに物足りなさを感じた視聴者もいました。
なぜ2018年版が合わなかった人が多いのか
名作との呼び声が高い一方で、「合わなかった」という声も多いのが2018年版『アリー/ スター誕生』。その理由を詳しく掘り下げます。
リメイクへの期待値とギャップ
過去3作と比較して、「音楽映画」としての期待が高かった2018年版。しかし、楽曲制作の苦悩や成長の描写が少ないことから、物足りなさを感じた人も。
「ボヘミアン・ラプソディ」との比較が影響
同時期に公開された音楽映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、音楽そのものの魅力を前面に押し出したことで、対比的に本作の「表現の浅さ」が浮き彫りになったという見方もあります。
歌映画なのに“歌”が主役じゃない?
一部からは「歌を通じて感動させてほしかった」という声も。「歌が表現の道具になっていた」「もっとガンガン歌ってほしかった」との意見が挙がりました。
『アリー/ スター誕生』の評価まとめ|どんな人におすすめ?
『アリー/ スター誕生』は、圧倒的な音楽と感情描写で高く評価される一方で、物語構造や演技の好みによって「ひどい」と感じる人もいます。
この映画が響くのは、こんな人
- 心を揺さぶる音楽が好きな人
- 感情の機微や恋愛の切なさを味わいたい人
- レディー・ガガの歌唱に感動したことがある人
- 人間の弱さや葛藤を静かに描く作品が好きな人
逆に、こんな人には向かないかも
・テンポの良いストーリー展開を期待する人
・はっきりとした成長物語やカタルシスが欲しい人
・歌を中心にした構成を求める人
こうした違いから、本作は「誰にとっても完璧な作品ではない」とも言えるでしょう。