名作「火垂るの墓」。実は地上波放送されない理由が5つある? 戦争の悲惨さ、主人公の行動、様々な要因が複雑に絡み合っています。 一体、何が放送禁止に繋がったのでしょうか? 放送されない理由を考察していきます。
【火垂るの墓】放送禁止なのはなぜ?その前に作品紹介
火垂るの墓とは?
火垂るの墓は、第二次世界大戦末期の神戸を舞台に、両親を亡くした14歳の兄・清太と4歳の妹・節子の過酷な運命を描いた作品です。戦争の悲惨さ、子供たちの無力さ、そして命の尊さを描いた作品として、多くの人に感動と衝撃を与えています。
作品概要
- 原作:野坂昭如
- 制作:スタジオジブリ
- 監督:高畑勲
- 公開年:1988年
あらすじ
第二次世界大戦末期、空襲で焼け野原となった神戸で、清太と節子は両親を失い、親戚に身を寄せます。しかし、そこでの生活は過酷を極め、清太は節子を守るために必死で生きようとしますが、戦争の影は容赦なく兄妹に襲いかかります。
【火垂るの墓】放送禁止なのはなぜ?その理由5つを徹底考察
視聴率の低迷
近年、ジブリ作品の中でも火垂るの墓の視聴率は低迷傾向にあります。2018年の高畑勲監督追悼放送でも視聴率は6.7%と伸び悩みました。他のジブリ作品が安定した視聴率を維持している中で、火垂るの墓は苦戦を強いられています。
サクマドロップスの商標争い
作中で節子が手にしているドロップは、サクマ製菓の「サクマ式ドロップス」です。しかし、サクマ製菓で起きた兄弟間の商標争いが社会問題に発展し、これが火垂るの墓の放送に影響を与えたのではないかという説があります。
反戦アニメと誤解された
火垂るの墓は戦争の悲惨さを描いた作品ですが、反戦を直接的に訴えているわけではありません。しかし、公開当時は終戦からまだ43年しか経っておらず、戦争に対する人々の感情は複雑でした。
そのため、反戦アニメと誤解され、放送を控える動きがあったのかもしれません。
怖いシーンの多さ・子供に見せたくないという声
火垂るの墓には、空襲や母親の死など、子供にとってショッキングなシーンが多く含まれています。そのため、子供に見せるべきではないという意見や、トラウマになるという声も上がっています。
主人公・清太に対する批判
清太は、働くこともなく親戚に頼りきり、妹の節子にも厳しく当たる場面があります。そのため、彼の行動に対する批判的な意見も存在します。
しかし、清太はまだ14歳の少年であり、戦争という極限状態の中で必死に生きようとしている姿は、戦争の残酷さを浮き彫りにしています。
【火垂るの墓】放送禁止なのはなぜ?について(まとめ)
火垂るの墓が地上波で放送されない理由は、上記で挙げたような様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられます。視聴率の低迷、サクマドロップスの商標争い、反戦アニメとの誤解、残酷な描写に対する批判、主人公への批判など、どれが決定的な理由かは断言できません。
しかし、火垂るの墓は戦争の悲惨さを伝える重要な作品であり、そのメッセージは現代にも通じるものがあります。放送の機会は少ないかもしれませんが、ぜひ一度鑑賞し、戦争について考えるきっかけにしてみてください。
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