映画「ミッドサマー」は、スウェーデンの伝統的な祭りを舞台に、美しい自然風景と恐怖が交錯するユニークなストーリーを描いています。主役のダニ(フローレンス・ピュー)と彼女のボーイフレンド、クリスチャン(ジャック・レイナー)を中心に展開されるこの物語は、観客に深い心理的影響を与え、見る者によっては非常に強い印象を残します。
ミッドサマーは不気味な怖さを感じる映画、ひどく気分が悪くなる人も多いかも
本記事では映画『ミッドサマー』のネタバレを含む内容を書いております。映画をまだ見ていない方は全て見ない方が楽しめると思います。気まずいシーンや奇妙な行動、性描写も多い作品です。
ミッドサマーのネタバレあらすじ
失ったものを求めて、異文化の祭りに参加
ダニー(フローレンス・ピュー)は、家族を失い、深い悲しみに包まれていました。彼女の恋人クリスチャン(ジャック・レイナー)は友達と共に、スウェーデンの小さな村で行われる異文化の祭り「ミッドサマー」に参加する計画を立てます。ダニーも招待され、彼女とクリスチャンの友人たちと共に旅立つことになります。
異文化の祭り、不気味な儀式への参加
スウェーデンの村では、ダニーたちは穏やかな自然環境と一見楽しい祭りに迎えられます。しかし、次第に祭りには不気味な儀式や独自の信仰が結びついていることが明らかになります。ダニーたちはその中に引き込まれ、異文化の祭りが彼らの心理に奇妙な影響を与え始めます。
秘められた恐怖、独自の文化の闇
ミッドサマーの祭りが進む中、ダニーたちは次第に恐怖に直面し、祭りの裏に隠された文化や信仰の闇に気づいていきます。儀式が進む中、彼らの心理状態は次第に崩れ、祭りは予測不可能な方向に進展していきます。
異文化の衝突、心理的な恐怖と絶望の旅
「ミッドサマー」は異文化の衝突、心理的な恐怖、そして失われた愛と絶望の探求を描いた作品であり、独自の雰囲気と映像美で注目されました。
キャスト(主な登場人物)
ダニー・アーダー(フローレンス ピュー)
- 心理学を学ぶ大学生
- 妹のガス自殺で、家族全員を失っている
- 恋人のクリスチャンに相当依存している
- 『超』がつくほどのメンヘラだと思われている
- 色気もなく特に美人でもない(役柄として)
- ダニーはうざいと思っている視聴者は多め
クリスチャン・ヒューズ(ジャック・レイナー)
- 4年付き合っているダニーの恋人
- ダニーと別れたいが言い出せない
- ダニの束縛が激しすぎてセラピストにかかっている
マーク(ウィル・ポールター)
- セックスとドラッグ大好き
- ホルガ村の伝統・文化に興味は無し
- 下品な発言多め
- こいつの発言は大体気まずくなる、家族で見ると時を止めるような言葉を呼吸のように吐く畜生です。ただ俳優さんのウィルポールターは好きです。
作中出てくる下品な言動
「乳搾り中のスウェーデン女とやり放題」
「俺の子は腹まして〜」
ペレ(ヴィルヘルム・ブロングレン)
- セ人類学を学ぶ交換留学生
- ダニー達をホルガ村へ招待
- 仲間からは疎まれている
ジョシュ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)
- 夏至祭(ミッドサマー)をテーマに卒論研究中
- 性格は真面目
『ミッドサマー』本当にやってる?性の儀式について
クリスチャンはマヤと交わりますが、そのシーンにモザイクがかかっていたりするので本当にやっているかのように思う方も多いと思いますが、実際にはやっていないと考えられます。
生々しいというよりは、恐い。恐怖を感じるような性描写なのでとてもじゃないけど2回みたいとは思えないですね。
みんなで喘ぐ!超気まずい
写真は載せれないのですが、この聖の儀式の最中は周りに裸の女性が複数人いて、みんなで喘ぎます。エロいとか通り越して恐い!恐怖しか感じない集団心理の場面。集団心理も通り越して集団共感とでもいうんでしょうか。
「感じるわ、赤ちゃんを」
性の儀式の後にマヤが「感じるわ、赤ちゃんを」と言って膝を抱え込んで揺れるシーンがあります。このシーンは外からの遺伝子を体に取り込もうとしていると考えられます。マヤもクリスチャンに好意があるわけでもない欲しかったのは外からの遺伝子。
村全体がそのような方針の中で育ってきているのでこの村では恋愛や結婚なんかより、外からの遺伝子を授かり村の存続に貢献することこそが最上位の幸福かのように感じました。
ミッドサマー予告編の映像
予告編だけでも恐いんですよね。なんというか恐怖の種類が違うというのかな?
『ひどいシーン』『気まずいシーン』見たら後悔するかも
気まずいシーン多めです。家族でホラーを楽しむノリで見るような映画ではないので、一人で見ましょう。
この映画は気まずいシーンが多すぎます。高校生や中学生は絶対に家族で見ない方がいいです。また思春期のお子さんとホラー映画見ようって感じで見てしまうと最悪です。
『ミッドサマー』ではやばいシーンや強烈なインパクトがあるシーン、グロいシーンや本当にやっている?と思わせるシーンがあります。その度肝を抜くような気まずいシーンを紹介します。
痛みや悲しみの共感
痛み、悲しみ、挙句には喘ぎまで共感して口に出します。家族以上のつながりに次第にダニーはこの村を受け入れることになる。
カルト教団のような白メインの洋服きた人
どこかで見たようなカルト教団を彷彿させる衣装がなんか怖い。どこかで似たような話を聞いたことがあるなぁと思い出してみると、ロシアにある「太陽の町」が思い当たった。この町はある宗教団体が拠点を置くことになり、町自体が乗っ取られたような感じになった。
顔が腫れた人(奇形児)
村では近親者での交配が続いており、奇形児が生まれやすい環境にあることを象徴するかのように「奇形の少女ルーベン(Ruben)」がアップで写ったりする。この後の伏線だといえます。彼女はヘルガの一員です。村での近親交配を主張するかのように映画では出てきます。
近親交配を防ぐために
昔は世界中のいろんな村では近親交配が多く、そのため奇形児が産まれやすい環境になっていた小さな集落は多かった、そのため村以外の外界から遺伝子を入れるために自分の奥さんや娘などを旅人に差し出していたという。そこで交配してもらい、遺伝子をもらうのだ。この映画でもその考え方があるように見てとれる。
陰毛入りの「ミートパイ」
映画中、皆でミートパイを食べるシーンがあり、クリスチャンのパイには明らかに誰かの陰毛が混ざっていました。これは、一説にはマヤという若い女性のもので、コミュニティのリーダーにマヤとの性交を許可され、その後、恐ろしい運命が待っていました。
ミートパイは人肉の可能性があります。なぜならラストシーンで死体を運んでいますが、中身は空っぽ。うまく皮を剥いで中身は藁になっています。。食べるという可能性も否定できないんですよね。ハエがいる描写などが人肉を感じさせる。
- 陰毛はマヤのものかもしれない
- 肉は人肉の可能性がある。
崖から飛び降りる
映画では、スウェーデンの田舎で行われる異教の祭りが描かれています。祭りに参加した主人公たちは、次第にその祭りが暗く、恐ろしい一面を持っていることに気づきます。特に、崖から老人が飛び降りるシーンは、映画の中でも特に印象的な瞬間であり、観客に衝撃を与えます。
幻覚作用のある麻薬を多用する
幻覚作用のある麻薬(液体)をお祭りの最中はみんなで飲んで踊っている。興奮する作用などもあるのか狂ったように踊り続けている。またラストの小屋の中で生きたまま燃やされるシーンについては痛みや恐怖が安らぐ薬を飲まされている。
みんなが見ている中でやっている
クリスチャンはマヤと交わりますが、もうここのシーンは劇的にやばいです。何がやばいというと「本当にやっている」かのようにリアルなこと。みんな見てる中で交わる不気味さ。射精を促すかのように見ている女性みんなで一緒に喘ぎ声。裸の老婆がクリスチャンの腰をサポート!もうめちゃくちゃです。本作最強の気まずいシーンとなっています。
生きていたサイモン、ひどい仕打ち!
サイモンは映画の序盤で彼女のコニーを置いて帰ったとされている。これも伏線だったようでサイモンは後々出てくることになる。見ていると飛び降り儀式の後に怖くなって帰ったように思えます。映画を見ているとサイモンのことは忘れがちです。後半になり「あーこれはサイモンは序盤で殺されたかなぁ」と思っているとクライマックスに密かに登場します。
終盤で見つかったサイモンは生きたまま体を引き裂かれ肺が見えておりますが肺が動いていることからまだ生きているとわかります。両目に花が刺さり天井から吊るされていて異常な光景がとても印象的です。気づかない方がいいくらいの場園でした。
最後に笑う
映画の最後でダニが笑うシーンは、多くの解釈が可能な非常に象徴的な瞬間です。この笑顔は、彼女が過去の痛みから解放され、新しい「家族」を見つけたことの喜びを表しているとも解釈できます。
ミッドサマー祭り:その起源と特徴
映画の舞台となるミッドサマー(Midsummer)は、北欧で一般的に行われる伝統的な祭りです。この祭りは、一年で最も日が長い日、つまり夏至を祝うために行われ、主にスウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドなどの北欧諸国で広く祝われています。
- スウェーデン
- フィンランド
- ノルウェー
- デンマーク
- アイスランド などの北欧諸国
ミッドサマーは、夏至を祝う北欧の伝統的な祭りです。夏至は1年で最も昼が長い日であり、古代から太陽の力を崇拝する祭りとして行われてきました。
ミッドサマーの具体的な内容は地域によって異なりますが、一般的には以下のようなものが行われます。
ミッドサマー祭り:主な特徴と活動
- マイポール(Maypole):祭りでは、高い木の柱である「マイポール」が花や緑の葉で飾られ、人々はその周りで踊ったりゲームを楽しんだりします。
- 花冠:特に女性や子供たちは、野に咲く花で作った花冠を頭に乗せます。
- 食事:新鮮な魚、特にニシン、新じゃがいも、ストロベリーなどの季節の食べ物が楽しまれます。
- 歌と踊り:伝統的な歌や踊りもこの祭りの重要な部分です。特に、マイポールの周りで行われる踊りは、多くの場合、地域やコミュニティによって独自のものがあります。
- 神話と伝説:祭りは、古代の多くの神話や伝説に影響を受けています。例えば、妖精や精霊が人々に幸運をもたらすと信じられています。
ミッドサマーは、家族や友人と集まり、夏の到来を祝う楽しい祭りです。近年では、北欧以外でもミッドサマーを祝う人が増えてきています。
映画『ミッドサマー』の口コミと感想を紹介
ミッドサマーずっと見たいなーって思ってたんだけどネタバレ感想聞いただけでウェッてなったのでホラーグロ耐性ない奴にはやっぱ無理っぽいな
この映画は映像も音楽も最高なサイケデリックホラーなので評価してる
ミッドサマー、話題になってたけど、別に評価高いわけでもないんだな
あーうざい! ダニーうざい! わかってたけど、ダニー! ダニー!!…うざいよ…ダニー… 来るなよ…ダニー… 周りを困らせるな…ダニー…
ミッドサマーって評価難しいんだよな。ああいう後味悪い系に慣れていない人の入門にしてはグロすぎるし、かといって自分的にはむしろ物足りなさがあったりして。
映画「ミッドサマー」は、賛否が分かれる作品です。一方で、美しい自然風景と恐怖が交錯する独自のストーリーは、一部の観客から高い評価を受けています。一方で、その過激な内容から批判も受けています。
個人的には、この映画は視覚的な魅力と心理的な影響力を兼ね備えた作品であり、観る者によっては強烈な印象を残す可能性があります。
ミッドサマーの怖さはどこ?
ミッドサマーのどこに怖さを感じるのか?
- 綺麗すぎる風景や景色に怖さを感じる
- 宗教に対する怖さ
- 何ともいえない不気味さ
- 他とは違う考え方や価値観に怖さを感じる
まとめ
映画「ミッドサマー」は、美しい自然風景と恐怖が交錯する独特の世界観を持つ作品です。その独自の視点と深い心理的影響力は、観る者に強烈な印象を与え、多くの議論と解釈を生むことでしょう。