この記事では、亡くなった親の年金を不正に受給し続けていたある家族の事件をモデルに、是枝裕和監督が10年かけて構想を練り製作しました。りんのラスト他、ネタバレ考察を見ていきます。最後に視聴方法も紹介します。
「万引き家族」とは?あらすじとキャスト
あらすじ
東京の下町で暮らす柴田一家は、貧しいながらも家族仲良く暮らしていました。ある日、長女の亜紀はスーパーで万引きをしたところを、店主の初枝に声をかけられます。初枝は、生活に困窮している柴田一家を家に招き、食事を振る舞います。その後、初枝は柴田家に住み込み、家族の一員となります。
ある日、柴田治と息子・祥太はスーパーで万引きをした帰り道、ゴミ置き場で凍えている幼い女の子を見かけます。治は、その子を家に連れ帰ります。一家は、その子を「りん」と名付け、家族として育て始めます。
しかし、ある日、りんの失踪事件が発生します。りんは、実の親に連れ戻されます。柴田一家は、万引きの疑いで警察に逮捕されます。
キャストと家族構成
「万引き家族」の主なキャストと家族構成になります。有名な方々がたくさん出演されています。
役名(俳優) | 役柄 |
---|---|
柴田治(リリー・フランキー) | 父親で家族を支える中年の男性。 資金難に直面し、非伝統的な手段で生計を立てようとする。 |
柴田信代(安藤サクラ) | 家庭を支える母親であり、一家のまとめ役。 家族のために懸命に働くが、経済的な厳しさに苦しむ |
柴田亜紀(松岡茉優) | 長女で、自立心が強く、感受性豊かな性格。 万引きを通じて他者とのつながりを模索する。 |
柴田祥太(城桧吏) | 長男で、学校での問題や家族との関係に悩む青年。 家族との絆を模索しながら成長していく。 |
柴田初枝(樹木希林) | 家族の大黒柱であり、知恵者。 家族を支える一方で、家族の問題にも理解を示す。 |
りん(佐々木みゆ) | 亜紀の友達で、一時的に柴田家に住むことになる少女。 家族の一員として、新しい経験を通じて成長する。 |
「万引き家族」は実話?
モデルとなった事件があります。
・元ネタの実話は2010年の足立区年金不正受給事件
映画『万引き家族』の元ネタとされる実話は、2010年の足立区年金不正受給事件です。
この事件では、戸籍上111歳だった加藤宗現さんの遺体が発見され、その後、加藤さんの妻と娘、孫が関与していたことが発覚しました。
具体的には、加藤さんの妻が2004年に死亡した際に、遺族共済年金の申請書などを郵送し、約915万円をだまし取ったとされています。加藤さんはその後、1978年から隠遁生活を送り、妻と娘、孫の3人が彼の死を隠していたという事実が明らかになりました。
『万引き家族』ネタバレ考察
『万引き家族』祥太は誰の子?
『万引き家族』結末は?
りんのラストシーン
『万引き家族』祥太は誰の子?
劇中で明らかになる情報は以下の通りです。
・祥太は、治と信代がスーパーで万引きした際に、店の外で置き去りにされていたところを拾われます。
・祥太の本当の親は不明です。
・治と信代は、祥太に「柴田祥太」という名前を与え、自分たちの息子として育てていました。
『万引き家族』結末は?
・祥太は施設へ
・ゆりは実の母親のもとへ戻されます。
さらに、一家における事実(治と信代の関係性など)が明らかになり、事件は終わりを迎えます。
りんのラストシーン
家族の元へ戻る
映画を通して、りんは家族との絆を深めていきます。
ラストシーンで、りんは家族の元へ戻ろうとしていたのかもしれません。
新たな人生を歩む
りんは、これまでの人生とは違う、新しい人生を歩みたいと考えるかもしれません。
ラストシーンは、その一歩を踏み出す決意の表れとも解釈できます。
観客に委ねる
是枝裕和監督は、ラストシーンを明確に説明する意図はないと語っています。
観客にそれぞれの解釈を委ねることで、映画の余韻を残そうとしたのかもしれません。
りんの気持ち
りんは、複雑な家庭環境で育ち、様々な葛藤を抱えていました。
ラストシーンでは、りんの表情からは、希望と不安が入り混じったような感情が読み取れます。
『万引き家族』が見れる動画配信サービス
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