フジテレビ系列で1990年4月から放送されている『世にも奇妙な物語』は、30年以上もの歴史を誇るオムニバスドラマです。これまで約500人以上もの、ごく普通の主人公と視聴者を奇妙な世界へ誘ってきました。今回は怖いエピソードを20選集めてみました。
【世にも奇妙な物語】どんな作品?
- 毎回、異なるストーリーがオムニバス形式で放送される。
- ストーリーはSF、ホラー、サスペンス、コメディなど、様々なジャンルにわたる。
- 出演者は毎回異なるが、人気俳優や女優が出演することが多い。
- ストーリーの結末は、視聴者の想像に委ねられることが多い。
- エンディングテーマは、毎回異なるアーティストが担当している。
トラウマ級の恐ろしいエピソード【20選】の紹介
各エピソードごとに多彩な脚本家を迎え、人間の不条理や背筋凍る恐怖体験、また涙あふれる感動ものなどを展開。 さまざまな怪奇現象を取り上げていて、今回は、その中から「きっともう1度観たくなる!トラウマ級の恐ろしいエピソード20選」をご紹介します。
歩く死体(1991年)
山岳カメラマンの斎藤は、撮影で冬山に入ります。しかし遭難してしまい、同行していた恋人で助手の明子が命を落としてしまいます。
吹雪で下山は不可能と判断した斎藤は、明子の遺体を少しでもきれいなまま保存しようと、テントの外の雪の中に安置します。しかし、気がつくと遺体はテントの中に移動していました。
遺体を何度外に移動しても戻ってくるため、恐怖に駆られた斎藤は、カメラを自動モードにしてその原因を探ることにします。
ががばば(2015年)
女子高生の外村沙織(久慈暁子)は、友達と都市伝説の話題で盛り上がります。その中で、インターネット上で広まる恐怖映像「ががばば」の存在を知った沙織は、好奇心から検索してしまいます。すると、画面に現れた不気味な映像と同時に、沙織の周りで奇妙な現象が起こり始めます。
沙織は恐怖のあまり、「ががばば」について調べていくうちに、その映像を見た人は次々と失踪しているという恐ろしい事実を知ります。そして、自分も失踪者の一人になることを恐れるようになります。
ががばば新章(2017年放送)
2年前、「ががばば」の恐怖映像を検索して失踪した沙織は、依然として行方不明のままです。テレビ局のディレクターである男(山本浩司)は、沙織の失踪事件に興味を持ち、調査を始めます。
調査を進める中で、男は沙織の友人や家族から、沙織が失踪する前に奇妙な言動をしていたことを聞きます。そして、男自身も「ががばば」の映像を見ることになり、沙織と同じ恐怖を味わうことになります。
男は、沙織の失踪と「ががばば」の関係を探るために、様々な場所を訪れます。そして、ついに「ががばば」の恐るべき秘密にたどり着くのです。
迷路(2003年)
呉田英雄、堂音亜里抄、明頭進の3人は、閉鎖されたテーマパークの調査に訪れます。そのテーマパークには、世界一広く複雑な迷路があると話題になっていました。
しかし、かつて金塊を賞品としたイベントが行われた際に行方不明者が続出したという不祥事があり、テーマパークは閉鎖されていました。
3人は、迷路に迷わないように入口から糸を引いて中へ進んでいきます。しかし途中で糸が切れてしまい、彷徨う3人はかつてのイベントの参加者だった男と出会います。
男の情報によると、当時この迷路では金塊を巡る殺し合いが起こっていたことが判明します。
午前2時のチャイム(2007年)
売れっ子恋愛小説家の浦木春海は、書斎で原稿を書いていると、午前2時に玄関のチャイムが鳴ります。不審に思いながらインターホンの画面を見ると、そこにはマスク姿の見知らぬ女が立っていました。
彼が「部屋を間違えているのでは?」と言うとインターホンの画面は消えてしまいます。しかしその後、毎日決まって午前2時にインターホンが鳴るようになりました。
いら立ちと恐怖を募らせていた彼は、あるとき編集者からある都市伝説を聞かされます。それは、婚約者に裏切られたマスク姿の女が、その男を探して殺人を繰り返しているというものでした……。
見たら最期(1991年)
テレビ局のディレクター・杉山は、心霊番組の製作のため山奥にある旧家を訪れます。そこで、室町時代から伝わるという「泣き人形」の取材をします。
撮影したテープを見ると、そこには明らかに霊が映っており、一同は驚愕します。その後、テープを見たスタッフたちが次々と謎の死を遂げていきます。
実はその人形には、見た者は必ず死ぬという言い伝えがあったのです。
イマキヨさん(2006年)
就職活動中の和夫(松本潤)は、ある日、家に帰ると中に「変なオッサン」がいたため警察に通報するが、それは自分にしか見えない「イマキヨさん」(酒井敏也)で、とてもありがたい神様だと言う。
普通にしていれば幸運をもたらしてくれるのだが、イマキヨさんには「イマキヨさんを追い出さない・傷つけない・引越しの話をしない・謝らない」の4つの約束事があった。
13番目の客(2001年)
やり手の青年実業家、本田謙一郎(草彅剛)は、その日も携帯電話を片手に冷徹なビジネストークをしながら、資金調達のために義理で出席する結婚式に向かうところだった。乱れた髪と伸び放題のヒゲを気にしていたところ、道ばたに「理髪店」の看板を発見する。
店内に入ると、どこか古めかしい雰囲気。鏡台には12人の理容師が座っており、客は本田一人だけだった。理容師たちは、本田の髪を細部まで丁寧に切り、まるで儀式のように整えていく。
しかし、鏡に映る自分の姿に、本田は徐々に違和感を覚え始める。なぜ自分はこんなところにいるのか?なぜこの店から出られないのか?
そして、ついに13番目の客が来店した瞬間、本田の運命は大きく変わろうとしていた。
おばあちゃん(2001年)
主人公・中村美保は、両親に連れられ、祖母のお見舞いに訪れます。しかし、母親は祖母に対して冷たい態度を取ります。
そんな中、医師から余命宣告を受けた祖母は、美保に弟に会いたいと願います。美保は、祖母に体を貸すことを決意します。
翌朝、美保は祖母の姿になっていました。祖母として弟と再会し、心温まる時間を過ごします。
しかし、その夜、祖母は息を引き取ります。そして、美保は元の自分に戻ります。
しかし、美保が目にした光景は、自分が想像していたものとは全く違うものでした。
シンクロニシティ(2016年)
主人公の栄子は、恋人からプレゼントされた時計のサイズを直すために時計店を訪れます。そこで、偶然にも高校時代の友人、朱美と再会します。二人は成人式以来の再会に喜び、話に花を咲かせます。しかし、そのうちに二人の間に驚くべき共通点が次々と明らかになります。
まず、二人とも時計のサイズを直しに来た理由が同じであることに驚きます。その上、二人の恋人の名前が同じで、さらに彼氏と付き合い始めた日まで同じであることが判明します。この偶然の一致に二人は驚き、運命を感じます。
話を続けるうちに、二人の生活における他の出来事も驚くほど一致していることが次々と分かってきます。例えば、二人が行った旅行先や好きな食べ物、職場での出来事など、まるでお互いが鏡写しのように同じ経験をしていることが分かります。
このシンクロニシティに困惑しつつも、二人はそれが何を意味するのかを探り始めます。やがて、これらの一致が単なる偶然ではなく、何か大きな力が働いているのではないかと感じるようになります。二人はこの奇妙な現象の真相を突き止めるために協力し始めます。
ロッカー(1990年)
ある夜、産業スパイの悟は赤い帽子をかぶり、研究所からデータを盗んでいました。しかし、その作業中に研究所職員の佐口邦夫に見つかってしまいます。もみ合いの末、悟は誤って邦夫を殺害してしまいます。騒ぎに気付いた警備員が近づいてくる中、悟はとっさに近くのロッカーに隠れます。警備員には見つからずに済んだものの、ロッカーの扉が開かず、悟は脱出できないことに気付きます。
焦る悟がロッカー内を見回すと、邦夫と彼の婚約者と思しき女性が写った写真が貼られていることに気付きます。悟は、自分が殺した相手のロッカーに隠れてしまったことを悟り、愕然とします。
翌朝、警察が現場検証を行う中、悟の隠れているロッカーを開けようとしますが、どうしても開かず、ロッカーは業者に引き取られることになります。閉じ込められたままとはいえ、殺害現場から逃げられると喜ぶ悟でしたが、ロッカーが運び込まれた先は鉄スクラップリサイクル処理場でした。悟は外の様子を見て自分の運命を悟り、恐怖に駆られて「助けてくれ!」と叫びます。しかし、無慈悲にロッカーは潰されていきます。最期の瞬間、写真の中の邦夫は笑顔を見せていました。
ふと気付くと、悟は潰されていないロッカー内で生きていることに気付きます。先ほどの最期は夢だったのかと笑い出した瞬間、再びロッカーを潰そうとする声が外から聞こえてきます。悟は再び焦り、「助けて!」と叫びますが、結局ロッカーは無慈悲に潰されていきます。場面が変わり、鉄屑と共に立方体に成形された鉄の塊が集積場に置かれ、その中には赤い帽子がへばり付いていました。
雪山(2000年)
ある日、飛行機が雪山に墜落し、5人の男女が生き残ります。しかし、救助隊が来るまでには時間がかかり、このままでは凍死してしまう危険性があります。
5人は近くの山小屋へ向かいますが、途中、足に怪我をした麻里が雪に埋もれて歩けなくなってしまいます。ひとまず麻里を残したまま4人は山小屋へ行き、美佐と結城がスコップを手にして麻里を助けに向かいます。
ところが、雪を掘っている最中にスコップが麻里の首に刺さり、誤って殺してしまいます。
恐怖に駆られた美佐と結城は山小屋へ逃げ戻りますが、その後、奇妙な現象が起こり始めます。
懲役30日(1998年)
舞台は近未来。殺人事件と強盗事件を繰り返した男・工藤健三郎(三上博史)は、裁判の結果「懲役30日」という刑罰を受ける。死刑制度が廃止された時代、凶悪犯を懲らしめるために導入された新たな刑罰だった。
しかし、その実態は想像を絶する拷問だった。
工藤は、軍隊のような服装をした看守長(松重豊)の指示に従い、過酷な労働や理不尽な命令を強いられる。
炎天下の中、水も与えられずに立ち続けさせられたり、食事を与えられずに飢餓状態に陥ったり、容赦ない暴行を受けたりするなど、工藤は肉体的にも精神的にも追い詰められていく。
しかし、工藤は決して諦めずに耐え続ける。
30日間という長い刑期を乗り越え、自由を手に入れることができるのか?
急患(1991年)
とある病院に、全身が緑色に変色し、内臓が溶け出したような症状の患者が運び込まれます。担当医の七沢治郎は、かつて経験したことのない症状に困惑します。
患者の状態は悪化し、緑色の液体を吐き出しながら死亡します。さらに、患者と接触した看護師や医師も次々と緑色の血を吐き出して死亡していきます。
病院はパニックに陥り、七沢は原因究明に奔走します。しかし、何も分からず、絶望的な状況に追い詰められていきます。
夢男(2017年)
主人公の佐藤美里(中条あやみ)は、ある日突然、同じ夢を何度も見るようになります。夢の中では、見知らぬ男(佐藤二朗)がいつも同じ場所に現れます。
美里は、その男に強い恐怖を感じますが、夢を見るたびに男の存在が大きくなっていくのを感じます。
美里は、その男の正体を探るために調査を始めます。そして、その男が様々な事件に関与していたことを突き止めます。美里は、男に近づけば近づくほど、恐ろしい真実へと迫っていくことになります。
昨日公園(2006年)
公園でキャッチボールをしていた陽介と隆男。その夜、隆男は事故死したと連絡が入ります。悲しみに暮れる陽介でしたが、通夜から帰る途中、公園でボールを拾った瞬間、目の前に現れたのは、なんと生きている隆男!
陽介は自分が過去へタイムスリップしたことに気づきます。隆男を助けようと奮闘する陽介でしたが、その度に隆男は別の事故で死んでしまいます。絶望する陽介でしたが、隆男の言葉から彼の本当の気持ちを知り、死を受け入れることを決意します。
しかし、元の世界に戻った陽介を待っていたのは、さらに悲しい結末でした。
死後婚(2008年)
羽馬ひよりは、ある日突然、亡くなった姉のお見合い写真を見せられます。最初は冗談だと思ったひよりでしたが、両親は本気で姉の死後婚を進めていました。
死後婚とは、結婚適齢期に亡くなった男女の魂を、霊媒師の力によって結びつけるという儀式です。ひよりは最初は抵抗しますが、次第に姉の幸せを願うようになり、死後婚を受け入れます。
しかし、死後婚をした姉の様子がだんだんおかしくなっていくことに、ひよりは気づきます。そして、恐ろしい真実が明らかになっていくのです。
墓友(2014年)
軽部千代美(渡辺えり)と伊能夕子(真野響子)という二人の女性が出会い、奇妙な友情が始まるところから始まります。千代美は共同墓を購入し、隣に夕子が墓を購入したことから、二人は「墓友」として親しくなります。
最初は千代美が夕子を傘に入れたお礼にとコロッケを渡し、次第に親しくなっていきます。しかし、夕子の言動には次第に不気味さが増していきます。夕子は千代美の行動や服装を真似たり、自分の過去や住まいについての説明が矛盾していることが明らかになります。
千代美は夕子の不気味な行動に怯え、共同墓の解約を決意します。しかし、夕子はそれを阻止しようとし、千代美を追い詰めます。絶望した夕子は千代美に対して自分と共に死ぬことを提案しますが、千代美はそれを拒否します。その結果、夕子は自ら命を絶ち、千代美もまた崖から飛び降りようとしますが、奇跡的に生き延びます。
結末では、千代美が夕子の墓を訪れ、そこで再び不気味な体験をするという展開があります。物語は千代美の視点から描かれ、奇妙な友情と死のテーマを掘り下げています。
三人死ぬ(1991年)
番組出演中の超能力者をバカにした弁護士・武内は、超能力者の持つ玉に触れた途端、4年前のある事故現場へタイムスリップします。
そこで、武内は自分が起こした交通事故の被害者である少女を助けることができます。しかし、その結果、武内自身は事故死してしまうのです。
その後、武内は再び現在に戻りますが、自分が助けたはずの少女はすでに亡くなっていました。そして、武内にはもう2つの死が残されていることが判明します。
武内は、残された2つの死を回避するために奔走しますが、次々と恐ろしい出来事が起こります。そして、武内は衝撃の結末を迎えるのです。
缶けり(2011年)
30年前、小学生時代の親友・井川健太が謎の失踪を遂げた藤村幸子。その事件をきっかけに、幸子の心には深い傷跡が残ります。
それから30年後、健太の幽霊を見たという知人が次々と不審死を遂げる事件が発生します。共通点は、全員がかつて健太と一緒に「缶けり」をしていた子供たちだったこと。
幸子は、周囲の忠告を無視して、真相を探るために奔走します。そして、辿り着いた衝撃の真実とは・・・。
まとめ
『世にも奇妙な物語』は、1990年から放送されている日本のテレビドラマシリーズです。SF、ホラー、ミステリーなど様々なジャンルの短編ドラマが放送されており、その独特な世界観と斬新なストーリーで多くのファンを魅了し続けています。今回紹介した20のエピソードは、いずれも『世にも奇妙な物語』で怖いと評判の高い作品でした。
共通点
人間の恐怖を巧みに描いている
これらの作品は、人間の様々な恐怖を巧みに描いています。例えば、死への恐怖、孤独への恐怖、正体不明なものへの恐怖などです。観る者は、登場人物の恐怖を共感し、自分も同じような状況に陥ったらどうするだろうか、と考えることでしょう。
ラストにオチがある
多くの作品は、ラストにオチがあるのが特徴です。オチは、予想外の展開であったり、考えさせられるような内容であったりします。観る者は、最後まで目が離せないでしょう。
注意事項
- 上記の感想は、あくまで個人的なものです。
- 作品によっては、ネタバレが含まれている場合があります。
『世にも奇妙な物語』が見れる動画配信サービス
現在視聴できる動画配信や宅配レンタルをご紹介します
- FODプレミアム
- TVer
- TSUTAYA DISCAS
現在、お試し期間で見ることができる動画配信サービスが以下の通りです。配信内容やお試し期間の内容は変更する場合があるため、それぞれのサービス公式サイトにて確認してください。無料期間のある動画配信サービスは以下にまとめてあります。