映画タイタニックは恋愛映画としても不滅の人気作と言えます。タイタニック号が存在していたことは実話であるということは多くのメディアにも取り上げられ知っている人は多いですが、どこまでが実話なのか？という疑問が残りましたので様々な角度から調べてまとめました。生存者には日本人がいたという事実も！？
『タイタニック』の実話はどこまで？
タイタニックの事故は事実
概タイタニック号沈没事故は、1912年4月14日から15日にかけて北大西洋で発生した海難事故です。当時世界最大の客船であったタイタニック号は、イギリス・サウサンプトン発アメリカ合衆国・ニューヨーク行きの処女航海中に氷山に衝突し沈没しました。
事故の経過
- 1912年4月14日午後11時40分頃、タイタニック号は北大西洋を航行中に氷山に衝突しました。
- 衝突によって船体側面が大きく破損し、5つの水密隔壁が浸水しました。
- 船長は救命ボートの用意を命じましたが、乗客定員2,224人に対して用意されていた救命ボートは1,178人分のみでした。
- 午前2時20分頃、タイタニック号は船首から沈没し、1,500人以上の犠牲者が出ました。
事故の原因
- 当時の海運規則では、救命ボートの数は船舶の総トン数に基づいており、乗客定員に基づいていなかったことが原因の一つです。
- また、タイタニック号は「不沈船」と呼ばれていたため、十分な救命ボートが用意されていなかったことも原因の一つです。
- さらに、事故当夜は氷山警報が出ていたにもかかわらず、船長は速度を減速せず航行を続けたことも原因の一つです。
事故の影響
- タイタニック号沈没事故は、海運規則の改正や救命ボートの義務化など、海運業界に大きな影響を与えました。
- また、この事故は世界中に衝撃を与え、多くの文学作品や映画の題材となりました。
タイタニック号の外観や内装は事実に基づいて再現している
タイタニック号は当時世界最大の客船であり、「不沈船」と呼ばれていた。内装は豪華絢爛で、様々な様式を取り入れていた。船内には電気設備や冷暖房設備が完備されていた。
タイタニックの外観
| 全長 | 269.06m |
| 全幅 | 28.19m |
| 総トン数 | 46,328トン |
| 船体 | 鋼鉄製 |
| 色 | 黒、白、金 |
| 特徴 | 4本の煙突 3本のマスト 豪華な船首装飾 プロムナードデッキ AデッキからGデッキまでの8つのデッキ 20隻の救命ボート |
タイタニックの内装
| 1等客室 | 広々とした部屋 専用の浴室 ウォーキングクローゼット 暖炉 家具は最高級の素材で作られた |
| 2等客室 | 1等客室よりは狭い 2～4人部屋 洗面台 トイレ |
| 3等客室 | 非常に狭い 50～80人部屋 二段ベッド 洗面台 トイレ |
| 共有施設 | 食堂 図書館 喫煙室 理髪店 プール ジム テニス コート 劇場 |
タイタニック号の航路は実話に基づいている
タイタニック号の航路は、イギリスのサウサンプトンを出港し、フランスのシェルブール、アイルランドのクイーンズタウン（現在のコーク）を経由して、アメリカのニューヨークへ向かう予定でした。タイタニック号の航路は、現在でも多くのクルーズ船が運航している人気の航路です。
航路詳細
- 出港地：イギリス・サウサンプトン
- 寄港地：
- フランス・シェルブール
- アイルランド・クイーンズタウン（現在のコーク）
- 目的地：アメリカ・ニューヨーク
- 航行距離：約2,900海里（約5,370 km）
- 所要時間：約6日間
事故の日時
タイタニック号は、1912年4月10日にサウサンプトンを出港し、4月14日に北大西洋で氷山と衝突して沈没しました。
タイタニック号の沈没までの過程は実話に基づいている
1912年4月10日
- イギリス・サウサンプトンを出港
1912年4月11日
- フランス・シェルブールに寄港
- アイルランド・クイーンズタウン（現在のコーク）に寄港
1912年4月14日
- 午後11時40分頃、氷山と衝突
- 船首右舷側に6つの区画が浸水
- 船は徐々に沈み始める
- 午前0時40分頃、救命ボートの降ろし始める
- 午前2時20分頃、船は完全に沈没
沈没までの主な出来事
- 午後10時55分頃、カリフォルニア号から氷山接近の警告を受ける
- 午後11時40分頃、氷山と衝突
- 午前0時5分頃、船員が乗客に救命胴衣を着けるよう指示
- 午前0時15分頃、最初の救命ボートが降ろされる
- 午前1時40分頃、最後の救命ボートが降ろされる
- 午前2時20分頃、船が完全に沈没
犠牲者
- 約1,500人から2,200人
原因
- 速度超過
- 氷山接近の警告を無視
- 救命ボート不足
実際に乗船していた人物と実話に基づいたエピソード
タイタニック号には、様々な人物が乗船していました。ここでは、その中からいくつかの人物と実話に基づいたエピソードを紹介します。
実際に乗船していた人物
1. エドワード・スミス船長
タイタニック号の船長。経験豊富な船員であり、「不沈船」と呼ばれるタイタニック号の安全性を信じていました。しかし、事故当夜は警告を無視して速度を減速せず航行を続け、結果的に多くの犠牲者を出してしまいました。
2. マーガレット・ブラウン
アメリカの社交界の名士。慈善活動家としても知られていました。事故発生時には冷静さを失わず、女性や子供たちを救命ボートに乗せるよう指示しました。また、自らも救命ボートに乗り込み、生存者の一人となりました。
3. ジャック・フィリップスとハロルド・ブライド
タイタニック号の無線通信士。事故発生時には、他の船舶へ警告を発信し続けました。しかし、最後まで船を離れることなく、職務を全うしました。
4. ウォレス・ハートリー
タイタニック号の楽団リーダー。事故発生時には、乗客たちを落ち着かせるために演奏を続けました。船が沈没するまで演奏を続け、多くの乗客に最後の思い出を残しました。
5. ミス・チャールズ・ジョセフ・ドーソン
イギリス人女性。当時16歳。事故発生時には、家族とはぐれ、救命ボートに乗ることができませんでした。しかし、偶然出会った男性と協力して救命ボートにたどり着き、生存しました。
6. ファニー・カルチャー
イギリス人女性。当時34歳。乳幼児を含む4人の子供と乗船していました。事故発生時には、子供たちを救命ボートに乗せることに成功しましたが、自身は船とともに沈没しました。
タイタニック号に乗っていた8人の日本人乗客
| 氏名 | 職業 | 出身地 | 生死 |
|---|---|---|---|
| 細野正文 | 鉄道官僚 | 新潟県上越市 | 生存 |
| 矢部定治 | 貿易商 | 福岡県北九州市 | 死亡 |
| 馬場鍈一 | 学生 | 愛知県名古屋市 | 死亡 |
| 山縣豊太郎 | 実業家 | 山口県宇部市 | 死亡 |
| 福田英二 | 学生 | 福岡県北九州市 | 死亡 |
| 大島義太郎 | 実業家 | 兵庫県神戸市 | 死亡 |
| 金子文吉 | 料理人 | 長崎県長崎市 | 死亡 |
| 荻野清太郎 | 実業家 | 兵庫県神戸市 | 死亡 |
細野正文
細野正文は、唯一の日本人生存者です。彼は当時39歳で、鉄道省の欧米視察員としてタイタニック号に乗船していました。事故発生時には、冷静さを失わず、女性や子供たちを救命ボートに乗せるよう指示しました。また、自らも救命ボートに乗り込み、生存しました。
他の7人の日本人乗客は、全員犠牲となりました。彼らの職業は、貿易商、学生、実業家など様々でした。
- タイタニック号には、8人の日本人乗客がいました。そのうち、7人が犠牲となり、1人だけが生存しました。
- 船内には、犬や猫などのペットも乗船していました。一部のペットは、飼い主と一緒に救命ボートに乗ることができました。
- 事故後、多くの生存者が救助されましたが、多くの犠牲者も出ました。犠牲者数は、1,500人から2,200人と言われています。
ジャックとローズの恋愛ストーリーは実話ではない
映画「タイタニック」は、実際のタイタニック号沈没事故を題材にした作品ですが、ジャックとローズのキャラクターは架空の人物であり、彼らの恋愛ストーリーも映画のために創作されたものです。
映画では、ジャックとローズが身分の違いを超えて恋に落ちる様子が描かれていますが、実際のタイタニック号には、そのような恋愛ストーリーがあったという記録はありません。
ただし、映画のストーリーは、実際に起きた事故を背景にしているので、当時の社会背景や人々の心情をリアルに反映していると言えます。
沈没原因が氷山衝突以外にも描かれていますがフィクション
1. 石炭火災
映画では、タイタニック号の石炭庫で火災が発生していたことが示唆されています。火災によって船体の一部が弱くなり、氷山衝突によるダメージが拡大したという設定です。
2. 船体の構造上の欠陥
映画では、タイタニック号の船体には設計上の欠陥があり、氷山衝突に耐えられる強度が十分ではなかったという設定です。
3. 速度超過
映画では、タイタニック号が当時としては非常に速い速度で航行していたことが示唆されています。速度超過によって、氷山衝突時の被害が拡大したという設定です。
4. 警告の無視
映画では、タイタニック号は氷山接近の警告を受けながら、速度を減速せずに航行を続けたという設定です。
5. 人為的なミス
映画では、船員の判断ミスや操作ミスなどが沈没原因の一因として描かれています。
これらの要素は、映画をよりドラマチックにするために脚色されたフィクションです。実際の沈没原因は氷山衝突であり、これらの要素が直接的な原因となったという証拠はありません。
『タイタニック』の実話とフィクション
1. タイタニック号の事故とその概要
- 事実: タイタニック号は1912年4月14日から15日にかけて北大西洋で氷山に衝突し、沈没した。
- 航路: イギリス・サウサンプトンからアメリカ・ニューヨークへの処女航海中に事故発生。
- 犠牲者: 約1,500人以上が犠牲となった。
- 原因: 救命ボート不足、氷山警報無視、速度超過など。
2. タイタニック号の外観や内装
- 事実: 映画ではタイタニック号の外観や内装が忠実に再現されている。
- 詳細: 豪華な内装、電気設備、冷暖房完備、8つのデッキと20隻の救命ボートなど。
3. 実際の航路
- 事実: 航路はサウサンプトンからシェルブール、クイーンズタウンを経てニューヨークへ向かう予定だった。
4. 沈没までの過程
- 事実: 氷山衝突後、救命ボートの降下、最終的に午前2時20分に完全沈没。
- 主な出来事: 氷山警告の無視、速度超過、救命ボート不足。
5. 実際に乗船していた人物
- エドワード・スミス船長: タイタニック号の船長であり、多くの犠牲者を出した。
- マーガレット・ブラウン: 社交界の名士で、救命活動を行い生存。
- ジャック・フィリップスとハロルド・ブライド: 無線通信士として最後まで職務を全う。
- ウォレス・ハートリー: 楽団リーダーとして沈没まで演奏を続けた。
- 日本人乗客: 8名のうち、細野正文のみが生存。
6. 映画『タイタニック』におけるフィクション
- ジャックとローズの恋愛ストーリー: 映画のために創作された架空の人物とエピソード。
- 石炭火災や船体の欠陥: 映画内の設定であり、実際の沈没原因は氷山衝突。