【実話に基づく】おすすめ邦画、レビュー｜事件や事故を振り返る

映画「奇跡のリンゴ」は、日本最大のリンゴ生産地・青森を舞台に、それまで絶対に不可能だといわれていた“リンゴの無農薬栽培“に挑戦した木村秋則氏の実話を映画化した作品です。

昭和40年、石炭から石油へとエネルギー革命が押し寄せ、いわき市の炭鉱町は閉山の危機に直面していました。そんな中、町の復興を図るため、フラダンスショーを開催するというプロジェクトが立ち上がります。東京からやってきたフラダンス講師の春子（松雪泰子）の指導の下、炭鉱の娘たちはフラダンスに挑戦します。

最初は戸惑いながらも、懸命に踊りに取り組む炭鉱の娘たち。彼女たちは、フラダンスを通じて友情を深め、町の人々の心をひとつにしていきます。そして、ついにフラダンスショーの初日を迎えます。

フラダンスショーは大成功を収め、町は活気を取り戻します。炭鉱の娘たちは、フラダンスを通じて自分たちの夢を叶え、町の復興に貢献したのです。

1985年、大阪で不倫相手との間に子供を宿した希和子（永作博美）は、夫との間に子供をもうけたその男の妻から子供を誘拐します。希和子は、自分の子供を育てられない絶望から、この行動に出たのでした。

希和子は、子供を「秋山恵理菜」と名付け、小豆島に逃げ込み、4年間愛情を注いで育てます。しかし、ある日、恵理菜は希和子に誘拐されたことを知り、東京の児童相談所に駆け込みます。

21年後、恵理菜（井上真央）は、母親の罪を赦すことができず、心を閉ざしたまま生きていました。そんなある日、恵理菜は、希和子が小豆島で暮らしていることを知ります。恵理菜は、希和子と向き合うために、小豆島へと向かいます。

映画では、希和子と恵理菜の2つの視点から物語が描かれます。希和子は、自分の罪を償うために、恵理菜と向き合おうとします。恵理菜は、母親への憎しみと愛情の間で葛藤しながら、自分の過去と向き合おうとするのです。

この映画のベースとなったのは、実際に起きた「埼玉愛犬家連続殺人事件」です。この事件は、犯人がペットビジネスを利用して金をだまし取り、トラブルを起こした相手を毒殺して遺体を焼却するという、極めて残忍なものでした。

映画「誰も知らない」のベースとなった「巣鴨子供置き去り事件」は、1988年に東京都豊島区のアパートで発生した事件です。アパートの大家の通報により発覚しました。母親は逮捕されたものの、執行猶予がつき、生存していた長女と次女は母親が引き取りました。しかし、長男のその後の消息は一切不明となっています。

原作者の宅間孝行さんの話によると新聞の片隅に掲載されていた事件の記事から作られた話のようです。実話を基に作られたことは確かです。

映画『凶悪』は、実際の「上申書殺人事件」を基にしていますが、映画化の過程でいくつかの変更や追加がなされています。以下にその主な点を紹介します。

「子宮に沈める」は、2010年に実際に起こった児童虐待事件を元に製作されました。この事件は、母親が働きに出たまま帰らず、子供たちが自宅で飢え死にしたという悲惨なものでした。この事件は大きな社会問題となり、児童虐待問題への警鐘となりました。

映画「ヒーローショー」は、元々は実際の事件を基にしたストーリーを展開しています。この映画の中心には、気弱な専門学校生ユウキとそのバイト仲間ノボルと剛志の物語が描かれています。ユウキが始めたアルバイトはヒーローショーの悪役で、ある日、ノボルがユウキの先輩の剛志の彼女を寝取り、舞台上でリアルな乱闘が始まります。

映画の基になったとされる事件は20年くらい前の事件だと言われています。川崎市の古本屋で万引きをして逃亡中に電車には寝られて死亡しました。その後、批判は店側に向けられ、閉店まで追い込まれてしまったと言う一連の事件が元ネタとされています。

1992年から2004年の間に、三菱自動車の大型車のタイヤが脱落する事故が51件も発生していました。これらの事故は、タイヤハブの破損によるもので、そのうちの一つが2002年の横浜タイヤ脱落母子死傷事故です。